県教育委員会は27日、新型コロナウイルスの収束が見通せない中、県立学校での今春の卒業式と入学式について、参列者の制限など実施する上での留意事項を各校に通知した。
通知では、卒業式と入学式について「学校行事の中でも新しい生活への節目となる最も大切な行事であることから、感染症対策に万全を期して実施することとする」と説明。
参列者は、卒業生または入学生、教職員、式の進行に必要な在校生の代表とし、来賓は招待しないこととした。昨年は保護者の参列を控えるよう求めていたが、保護者の心情に配慮し、高校・中等教育学校では生徒1人につき1人まで可能とし、特別支援学校は各校の実情に合わせる。
このほか、会場の換気や参列者のマスク直用、工夫による時間短縮とともに、座席の間隔をできる限り広くするよう求めた。校歌や国歌の斉唱については式次第に位置付けるものの、飛沫防止の観点から歌唱は控えるよう記した。
県教委は「今後の県内の感染状況を慎重に見極めた上で留意事項などを変更する場合がある」と説明。県内の各市町村教委にも同内容を参考送付した。
(佐々木 航哉)