県内公立高校の入学試験「共通選抜」が15日、始まった。学力検査の受検者数は全日制146校で計4万5374人、平均競争率は1.17倍だった。17日まで面接や特色検査などが行われる。
県教育委員会によると、競争率が最も高かったのは初募集となる県立神奈川総合の単位制舞台芸術科の2.30倍だった。募集人員に達しなかった学校は33校。定時制は27校に1242人(平均競争率0.47倍)、通信制は2校に325人(同0.27倍)がそれぞれ受験した。
共通選抜や体調不良者向けの追試験(22日予定)を受験できなかった新型コロナウイルスの感染者と濃厚接触者を対象に新設した「追加の検査」を3月10日に初めて実施する。
県立横浜平沼高校(横浜市西区)では、受験生が真剣な表情で試験問題に向き合った。新型コロナウイルス感染予防のため、受験生は当日の体温を測定して記入する健康観察票を提出。各教室の定員を40人から35人に減らし、受験生同士の間隔が1メートル程度離れるように座席を配置した。受験生全員にマスクの着用を求め、トイレが混まないよう休憩時間を例年に比べて5分延長した。(佐野克之)