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新設の舞台芸術科視察

神奈川新聞2021年12月14日

県立神奈川総合高で知事
「即興」演技披露も

 黒岩祐治知事は13日、県立神奈川総合高校(横浜市神奈川区平川町)を訪れ、4月に新設された舞台芸術科の授業を見学し、生徒との意見交換も行った。
 同科は生徒の個性を伸ばす教育の一環として新設。演劇を中心に音楽や美術、映像などの学びを通じて文化芸術に関する感性を高めるとともに、豊かなコミュニケーション能力や表現力を育成する。現在は1年生男女30人が在籍している。
 ミュージカルが趣味の知事は専門科目「基礎演技」の授業に参加。「即興」の演技力を育む内容で、相手が指さした物と全く関係のない言葉を即時に発する練習や、落語の大喜利のようなやりとりを体験した。
 「解決社長」と題し社長が即座に解決策を答えるやりとりでは、生徒から「社長大変です。カエルが100匹現れました」と投げ掛けられ、知事が「それはちょうどいい。俺、腹減ってたんだ」などと答え、生徒たちの笑いを誘った。
 意見交換では、生徒が「舞台芸術科は私のよりどころ」「みんなと一緒に何かをつくることがすごく楽しい」などと発言。知事は見学後、記者団に「文化芸術の力によって人を引きつけるクリエーティブな人材の育成に向け、県立高校に舞台芸術科をつくるのが夢だった。演劇の可能性、パワーを実感した」と話していた。 (佐々木航哉)