新型コロナウイルスの感染急拡大に伴うまん延防止等重点措置の適用が決まり、県教育委員会は20日までに、措置期間中の対応を県立学校に通知した。長時間の移動や集団行動での感染リスクを踏まえ、修学旅行など宿泊を伴う行事は延期か中止とする。宿泊を伴わない学校行事でも、県境を超える活動は延期か中止とする。
措置期間は21日から2月13日まで。県立高校と中等教育学校では、朝の時差通学を継続。さらに下校時の混雑回避のために短縮授業とし、全日制は40分を6コマ、定時制は40分を4コマを基本とする。
部活動は活動場所を校内とし、自校生徒のみで活動とする。練習試合や合同練習は原則実施しない(合同チームの場合は他校での活動を可とする)。活動は平日の放課後のみ90分程度で、週4日を上限とする。合宿や県外遠征は中止とし、大会などの参加は校長が県教委と競技した上で決める。
今回の措置期間後に各校で予定されている卒業式は、座席の間隔を広く取るなど感染対策を講じた上で実施する方針を示した。ただ、式に参列する保護者は、県立高校、中等教育学校では生徒1人につき1人までとした。特別支援学校は各校の実情に応じて決める。昨年と同様の対応という。
措置期間中の対応を決めた19日夜の対策本部会議後、桐谷次郎教育長は「学校や保護者から、卒業式の心配をいただいている。卒業式は重要な場面なので、実施をしたいと考えている」と説明した。(川口 肇)