県内の公立高校入試のインターネット出願システムを巡り、Gメール(@gmail.com)で申請した受験生に志願者登録に必要なメールが届かない不具合が起きている問題で、県教育委員会は17日、一部復旧したと明らかにした。出願期間(24〜31日)を控え、19日までの全面復旧を目指すとしている。
出願にはシステムを通じて受験生の個人情報を登録する必要があり、事前にメールアドレスなどを申請する。県教委高校教育課によると、受け付け開始の4日から17日午前までに、対象の約5万人のうち約4万6千人が申請した。
約3万6千人は登録が完了したが、約1万人が済んでおらず、うちアドレスを変更するのが難しい331人について、県教委は17日午後1時までに復旧させたいという。
不具合の原因について同課は、9日にシステムからの返信が集中したため、グーグル側が利用制限をかけたとみる。またシステムのメール送信の設定に不備があった可能性もあるという。
県教委は、別のアドレスで申請できなかったり、登録済みでも変更が難しかったりする場合は全面復旧を待つように呼びかけている。
県教委はシステムの稼働状況をホームページで随時公表しているが、記者発表をしておらず、保護者の間で不安が広がっている。同課は「早期復旧を優先させた」と釈明している。(成田 洋樹)