本文へジャンプ

ホーム > 神奈川の教育情報 > ニュース >核廃絶を訴え署名活動

核廃絶を訴え署名活動

神奈川新聞2024年08月17日

辻堂駅前で高校生平和大使

 核兵器廃絶と平和の願いを国連に届ける「高校生平和大使」のフェリス女学院高校2年萩有彩さん(17)ら3人の高校生が15日夕、JR辻堂駅前で開かれた「ふじさわ・不戦のちかい 平和行動」に参加した。「核戦争に勝者はいない。過去を振り返り、平和への思いを強くしてほしい」と乗降客らに呼びかけ、国連などに核なき世界を求めるための署名活動を行った。
 「高校生平和大使」の国連本部への派遣は1998年から毎年行われている。委員会により全国から選ばれた被爆国・日本の高校生が核兵器の廃絶などを訴えている。
 今年は23人が選ばれ。19日から21日までの間、国連欧州本部などを訪問。核兵器廃絶のため集めた署名を届ける。県内唯一の大使となった萩さんは「人を殺すことは犯罪。みんな分かっているはずなのに、戦争が罪に問われない現状はおかしい」と訴える。
 平和大使の活動とともに行われている「高校生一万人署名活動」のメンバーの県立川崎北高校3年浜岡希実さん(17)は「終戦から79年たったが、現在も傷痕は残る。地道に活動したい」とし、洗足学園高校1年野口明日実さん(15)は「戦禍の絶えない世界情勢の中で、日本の戦争が過去のものとは思えない」と話した。 (畠中康成)