夏休み中の高校生が憲政課題について黒岩祐治知事の見解をただし、政策提言する「かながわハイスクール議会」が18日、県議会本会議場で開かれた。テーマごとに8委員会で議論してきた「高校生県議」が思いの丈を知事にぶつけ、答弁に耳を澄ませた。
日本青年会議所関東地区神奈川ブロック協議会の主催で、19回目。4、6日に各委員会で議論を重ね、この日の本会議には高校生101人が臨んだ。
文化スポーツ観光常任委で副委員長を務めた上村優里さん(聖園女学院高3年)は、4月から長期休館中の県立県民ホールの建て替えに関し、「誰もが安心して文化芸術を楽しめる拠点として、若者の利用を促進する方策は」と質問。知事は、携帯電話の位置情報を活用した2022年度の入場者推計で40代以上が85%を占めたとし、「新ホールは若い世代が使いやすく、足を運ぶ施設にする必要がある。建て替えのアイデアコンテストなどの機会を通じて高校生にも意見を寄せてほしい」と呼びかけた。
環境農政常任委の副委員長を務めた岩崎柊亜さん(県立横浜瀬谷高1年)は27年3月に横浜市で開幕する国際園芸博覧会(園芸博)について、県民の認知度の低さを指摘。交流サイト(SNS)での発信を強化するよう提言した。知事は「SNSでの効果的な発信に努めるとともに、県民が準備段階から参加する取り組みを進める」と応じた。
質疑後、各委員会の政策提言を全会一致で採択。知事に手渡した議長の石川倫太郎さん(同柏陽高2年)は「外からの視点で若者が行政について考え、提言することに意味がある。関心を寄せ続けたい」と話した。 (大槻 和久)