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開成 吉田島高生考案、カレー味

神奈川新聞2026年04月17日

弥一芋コロッケに新作
6月、あじさいまつりで販売

 開成町特産のサトイモ「開成弥一芋」の特徴を生かした弥一芋コロッケに新たな味が完成した。県立吉田島高校(同町吉田島)の生徒らがスパイスを効かせたカレー味を考案。強い粘りや濃厚な甘みをスパイスの風味が引き立てる逸品で、6月の「あじさいまつり」で町の新たな名物として売り出していく。(須藤 望夢)

 弥一芋は1903年に酒田村(現在の同町金井島)出身の高井弥一郎が栽培を始め、戦前は関東全域に広まった。一時衰退したものの、2011年に町内の有志が「開成弥一芋研究会」を立ち上げて復活。まろやかな甘みと、ねっとりとした食感が魅力で町の特産品となっている。
 同校では家庭クラブのメンバーが4年前から弥一芋を使ったコロッケ作りに取り組んできた。使用するのは硬さなどを理由に廃棄されることが多い親芋で、高温加熱調理することで独特の食感に変化を加えたこともポイント。23年に第1弾が完成し、「ねっとりとした弥一芋らしい味」(同研究会の宮上透会長)が受けている。今年はスパイスを効かせた新味に挑んだ。
 カレー味はクミンなどのスパイスに加え、隠し味に練乳を入れて子どもも食べやすいように工夫。つぶすだけでなく、さいの目切りにした芋を混ぜることでより食感を味わいやすくしたという。
 今月14日に開いた試食会では同校食品加工科が造った「吉高みそ」を入れた「ノーマル」のコロッケと共に生産者らに振る舞われ、山神裕町長も「食感間違いなし。ご飯2杯はいける」と太鼓判。同クラブの古屋希実子さん(2年)は「味が受け入れられるか不安もあったけど、好評ほもらえてとてもうれしい。唐揚げやスイーツなどにも挑戦してみたい」と笑みを浮かべた。
 同研究会によると、昨年度の生産量は15トン余りで、小売店での販売のほか小中学校の給食でも提供されている。宮上会長は「僕らが弥一芋の伝統を上の世代から引き継ぎ、バトンを渡した高校生たちがさらに次の世代に残そうとしてくれているのが心強い」と話していた。