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「共に学ぶ」歌で応援

神奈川新聞2026年06月30日

テーマ曲制作、市に提供
海老名出身 ぽっぷこーん☆

 アコースティックギターを手に、はつらつとした明るい声で愛する地元海老名に歌を届けている2人組のシンガー・ソングライター「ぽっぷこーん☆」。2人は3月、障害の有無を問わず全ての子どもが通常学級で学べる海老名市の「フルインクルーシブ教育」のテーマソングを制作した。誰にも何でもできる可能性があることを伝え、楽しかったり悲しかったりする気持ちを優しい言葉で包み込むような楽曲に仕上がった。(斎藤 佳憲)

 ぽっぷこーん☆は、幼なじみのさとみさん(24)とはなさん(24)が市立大谷小学校6年時に結成。その後も市立大谷中学校、県立上溝高校(相模原市中央区)に共に通い、作詞作曲を独学してこれまで200曲以上を制作したという。
 地元ゆかりの人気音楽グループ「いきものがかり」のファンだった2人は、その背中を追うように高校の軽音楽部や放課後に海老名駅周辺の路上で歌った。
 高校卒業後は進学せず、アルバイトをしながら海老名市内で2人暮らしを始めた。現在は音楽で生計を立てられるようになったが、「海老名の人にもっと知ってほしい」と、路上ライブを続ける。
 これまで、市役所や市教育委員会と交流があったこともあり、今年1月に市教委からフルインクルーシブ教育のテーマソングの制作を託された。市教委は「地元出身で、明るしく盛り上がる曲調から子どもたちにもなじみやすいと感じた」と白羽の矢を立てた理由を話す。
 「地球船に乗った僕たちはなんだってできる、叶えられる」「違う歩幅でも手を繋ぎあえたらひとりじゃ見えない景色が見えるらしい」
 テーマソング「地球船」は、児童も歌いやすいゆっくり、はっきりとしたメロディーの3分間ほどの楽曲。大好きだった大谷小、大谷中で学んだという「何でもできる可能性があること」を地元の子どもたちに伝えたいと思いを込める。
 「楽しいばかりではなく、悲しかったり、寂しかったり、苦しかったり。さまざまな子たちの気持ちを優しい言葉で救えるような曲にこだわった」と作曲作詞のさとみさん。何回も歌詞を書き直したという。
 「地球船」は市に提供され、今後は合唱曲などとしても活用が検討されている。2人は11月18日に市立今泉小学校体育館で開かれる市フルインクルーシブ教育シンポジウムで「地球船」を歌うほか、音楽配信サービス「Spotify」などでも公開予定という。