神高教討議用資料
Q.前回の討議用資料を読み,「コース制」「専門コース」といわれるものの歴史的・政治的な背景はわかりましたが,現実を見ると生徒は多様化しているわけで,多様化した生徒に対して個性を伸ばすための教育を施すことは,むしろ歓迎すべきことのように思えますが,いかがでしょう。 |
教科選択の状況(S高校普通科3年生の一部)
1 | 簿記・(物理Bまたは英語)・数II | 2 | 簿記・日本史・古典A・芸術 | 3 | 簿記・日本史・芸術2科目) | 4 | 簿記・(生物または地学)・芸術2科目 | 5 | 簿記・(生物または地学)・古典A・芸術 |
Q.私の学校では,管理職が中心になって「専門コース」の導入をすすめています。「専門コース」が導入されれば,金や人がつくという言葉に,分会内部も動揺しています。前回の資料で「コース制」の理念的な問題点はわかりましたが,導入された学校では,どのような問題点があるのでしょうか。 |
Q.私の学校は,世間でいうところの「教育困難校」です。授業はまったく成立しませんし,生徒を注意しようものなら胸ぐらをつかまれたり,すごまれたり苦労しています。こういう状況の職場に,「専門コース」が導入され,予算面だけでなく,現在よりもおとなしい生徒が入学してくるかもしれないと思うと,飛び付きたくなるのは人情ではないでしょうか。本部や高総検の方々が,「専門コース」批判をするのは勝手ですが,「教育困難校」で日々苦労しているわれわれにとって,「専門コース」は渡りに舟です。また,現在の高校は,画一的・硬直的な傾向があるという批判もよく聞きます。「専門コース」は,高校教育の画一的・硬直的傾向を打破するための有効な手段のように思えますが,いかがでしょうか。 |